おんたけウルトラトレイル100km 完走!! その1(準備編)
2015年7月19日、おんたけウルトラトレイルレース100km走ってきました。
36年間運動を全くしたことのなかったのに、走りだして4年後に山道を100km走れた(だいぶ、歩いてますけど・・)という事実に感無量でした。
人って変われるんですね、本当に・・・
とはいえ、へたれのすることでございます、全然練習してないし、相変わらず早く走れないし、体たらくは変わりません。そんな中でどうやって完走したかを書いてみたいと思います。
1.おんたけウルトラトレイルとは?
2014年に噴火して多くの犠牲者を出した、木曽にある御嶽山の周辺の林道を走るレースで、深夜0時スタートで制限時間20時間のタフなレースです。同時開催の100マイル(160km)は100kmを14時間以内に完走すると翌年の参加資格が手に入ります。
特徴は、夜中出発することと、石と岩だらけのガレた林道を延々走ること。累積標高は私のデータでは、3974m。そして晴れると日陰のない灼熱地獄が待っています。
制限時間が比較的長いので前半の関門さえ通過できれば、後半は歩いてでも制限時間内に完走できそうなレースでもあります。とはいえ、100kmですからね・・・・
制限時間が比較的長いので前半の関門さえ通過できれば、後半は歩いてでも制限時間内に完走できそうなレースでもあります。とはいえ、100kmですからね・・・・
2.どうしてこのレースに参加?
実は、2013年、2014年とおんたけスカイレースに出ていました。おんたけスカイレースは、御嶽山をふもとの王滝村(標高900m)から山頂(標高3067m)まで走って歩いて上がって、山頂からまた走り降りてくるという、単純で、馬鹿げた、最高に楽しいレースでした。
2年とも私はほぼ最後尾集団にいたのですが、完走するとすぐに来年も来ようと思ってしまう楽しさでした。いや、まあ苦しいですけどね。もちろん。
2年とも私はほぼ最後尾集団にいたのですが、完走するとすぐに来年も来ようと思ってしまう楽しさでした。いや、まあ苦しいですけどね。もちろん。
ということで、王滝村にはお世話になっていたのですが、昨年の噴火で王滝村の観光業は大打撃を受けたということもあり、今年も何とか訪れて貢献しようと思っていたわけですが、当面スカイレースは開催されないので、代わりにこっちに出ることにしました。長い距離にも挑戦したかったので、一石二鳥でした。
3.そもそも100kmも走れるのか?
当然の疑問です。私の最長記録は2014年5月の鯖街道ウルトラマラソン76kmです。鯖街道ウルトラマラソンはロードが7割、トレイル3割で、林道を100km走るのとはずいぶん違います。
普段は長い距離を走る練習はしないし(そもそも練習しない)、トレイルもそんな長い距離を走りに行きません。年に一回の六甲縦走45kmぐらいです。だいたい月に100kmほどしか走ってないので、1ヶ月分を1日で走ることになるという過酷な条件です。
普段は長い距離を走る練習はしないし(そもそも練習しない)、トレイルもそんな長い距離を走りに行きません。年に一回の六甲縦走45kmぐらいです。だいたい月に100kmほどしか走ってないので、1ヶ月分を1日で走ることになるという過酷な条件です。
というわけで100kmちゃんと走るのは無理と考え、今回の目標は完走なので、途中から走れなくなること前提で、それを遅らせるために何ができるのかということを考えて戦略をたてました。
4.長時間動き続けられるペースで行動すること
100kmを完走するために必要なことは、バテずに長時間動き続けられることと考えました。そのために何が必要かというと、疲れないペースを守ることです。それをできるように、心拍数を真面目にきちんとコントロールすることにしました。
具体的には、乳酸が溜まり始める(LT値というやつです)最大心拍の75%周辺で心拍を維持して、無酸素運動になる最大心拍の80%を超えることがないようにする。手を抜くとペースが落ちてくるので、最大心拍の70%は超えるように自分をプッシュするという戦略をたてました。私の最大心拍の75%は150回/分なので、その値維持を目標に144-156回/分の範囲を守るようにしました。
具体的には、乳酸が溜まり始める(LT値というやつです)最大心拍の75%周辺で心拍を維持して、無酸素運動になる最大心拍の80%を超えることがないようにする。手を抜くとペースが落ちてくるので、最大心拍の70%は超えるように自分をプッシュするという戦略をたてました。私の最大心拍の75%は150回/分なので、その値維持を目標に144-156回/分の範囲を守るようにしました。
この戦略に従って、まずは、長時間動き続ける練習をしてみました。
レースの1ヶ月前の6月28日、京都1周トレイルを一人でぐるっと廻ってみました。嵐山から清滝、高雄、氷室、二ノ瀬、鞍馬、静原、大原、仰木峠、水井山、横高山、比叡山、そこから東山に入って南下して、日が暮れたので一乗寺に降りました。

47km弱、11時間半、獲得標高3200m。ストックを使いつつ、心拍数150以上にならないようにペースをコントロールしました。そのおかげで、足が動かなくなることもなく、疲れすぎずに最後まで動けました。移動ペースはだいぶ遅かったですが、10時間越してもちゃんと動けることが確認できたのは良かったです。翌日もそれほど筋肉痛は出ず、2日後にはルナサンダルで12km走れています。
心拍数の測定は、エプソンのGPSウォッチSF-810を使用しました。心拍ベルトを付けずに済む、手首で測定できるのが魅力で買ってしまい、重宝しています。バッテリーが20時間もつのでウルトラマラソンでも使えます。
ウェブのアプリが腹が立つほど使いにくいし、ガーミンと比べると使い勝手の悪さは目立ちますが、それを上回るほど手首で心拍測れるのは魅力的です。きっとガーミンで同じ仕様のが出たら乗り換えてしまいますけどね・・・・

47km弱、11時間半、獲得標高3200m。ストックを使いつつ、心拍数150以上にならないようにペースをコントロールしました。そのおかげで、足が動かなくなることもなく、疲れすぎずに最後まで動けました。移動ペースはだいぶ遅かったですが、10時間越してもちゃんと動けることが確認できたのは良かったです。翌日もそれほど筋肉痛は出ず、2日後にはルナサンダルで12km走れています。
心拍数の測定は、エプソンのGPSウォッチSF-810を使用しました。心拍ベルトを付けずに済む、手首で測定できるのが魅力で買ってしまい、重宝しています。バッテリーが20時間もつのでウルトラマラソンでも使えます。
ウェブのアプリが腹が立つほど使いにくいし、ガーミンと比べると使い勝手の悪さは目立ちますが、それを上回るほど手首で心拍測れるのは魅力的です。きっとガーミンで同じ仕様のが出たら乗り換えてしまいますけどね・・・・
長くなったのでその2に続きます。